社会福祉士の仕事ってどんなの

社会福祉士の仕事

社会福祉士というのは、社会福祉サービスを必要としている人々が信頼し、安心して相談できる専門家です。高齢化社会の中で、その必要性は年々増加しています。 社会福祉士は、身体上もしくは精神上の障害があったり、何かの理由により日常生活を営むことに支障がある人たちへ、助言や指導を行い、福祉サービス提供者や医師、保健医療サービス提供者などとの連絡、調整などの援助を行います。 社会福祉士は、福祉事務所、社会福祉協議会、社会福祉施設、医療機関などで活躍し、最近では、社会福祉士が事務所を開業したり、民間企業で働く社会福祉士も増えてきています。今後は、教育機関や司法機関でもニーズがあると思われます。 職場によって…

福祉とは何でしょうか

福祉と聞くと、高齢者の介護、障害を持つ人への支援など生活に困っている人を援助するとイメージがあると思います。しかし、福祉の本当の意味を調べてみると、神のご加護のもとで満ち足りた生活を営むという意味があります。 それは、私たちがよりよい社会を願うものとして他人を愛し、一人も不幸な人をださないという気持ちを持つことで、誰もが幸せな生活を送っていけることが福祉の目指すところです。

制度としての社会福祉

社会福祉とは、福祉の営みを公的な制度として行っていくものです。人々のさまざまな状況や生活に左右されることなく、また年齢や性別、障害の有無に関係なく、誰もが安心して暮らしていける社会にするために、共に支え合っていくには、公的な社会福祉が必要なのです。 日本国憲法の第25条第1項で、「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあり、第2項では、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」としています。 これらからわかるように、社会福祉は国民が幸せに生活していく上での権利を守るために、国として責任をもって取り組むことな…

施設サービスと訪問サービス

社会福祉サービスには、施設サービスと訪問サービスがあります。 施設サービスとは、社会福祉施設は法律によって規定された施設であって、利用条件に該当する人々がサービスを利用しています。入所あるいは通所することにより社会福祉サービスを受けています。 日本国内には、約6万の社会福祉施設があります。 訪問サービスとは、支援を必要とする方の自宅などを専門職が訪問して、相談を受けたり、サービスなどを提供します。住み慣れた地域で、なじみの関係の中で生活をするという考え方が重要視されています。  

国民による福祉活動を支える社会福祉

国が制度として社会福祉を行っていく中で、私たち一人ひとりがお互いに支え合っていくこともとても重要です。私たちは税金や年金、介護保険などを納めていますが、それだけでは全ての人の生活を支えていくことができません。福祉制度、人々の助け合い、本人や家族の力が合わさってこそ、私たちは幸せな生活を築くことができます。 人間は本来、集団で助け合いながら生活してきました。その中で、それぞれが出来ることをして生活を送り、その役割分担やルールを作りだしてきました。なので、社会福祉制度を作ったとしても、私たち一人ひとりが、よりよい社会になるように自発的に行動していくことが、暮らしやすい社会を生むことになります。 国…

ソーシャルワーカーとしての社会福祉士と精神保健福祉士

今、注目されている資格が、社会福祉士や精神保健福祉士です。日本の法律で定められた国家資格で、国際的にはソーシャルワーカーと呼ばれています。社会福祉を具現化していく役割の担うことであり、国民が幸せに暮らしていくために必要な支援を行っていく専門職です。 人間愛に基づく倫理観や価値観、人や社会のシステムに関するさまざまな知識、支援に必要な技術を兼ね備えた人物が求められます。 国際ソーシャルワーカー連盟の定義に基づいて、日本でも社会福祉士や精神保健士は、ソーシャルワーカーとして国際的なつながりの中で、世界で暮らす人々の生活にかかわっていくことが求められています。 国際ソーシャルワーカー連盟の本部はスイ…

大きく変化する時代と国民の要求

以前は、社会福祉士の資格は、大学において厚生大臣の指定する科目を履修すれば得られる資格でした。昭和26年当時は、大学の進学率が約6%だったので、社会福祉士の社会的地位は高いものでした。 その後、日本社会は高齢化が急速に進み、高齢者福祉の問題が深刻化してきました。国民の生活課題は多様化し、経済の援助だけでは解決できなくなってきました。社会福祉に関する専門的な知識と技術に基づいた相談や援助、関係機関との連絡調整、必要な制度や社会資源を生み出していく福祉専門職が求められるようになりました。

社会福祉士及び介護福祉士法の制定

高齢化が進む社会において、社会福祉の専門職が求められてきました。そして、1987年(昭和62)5月26日に「社会福祉士及び介護福祉法」が公布されて、国家資格としての社会福祉専門制度が生まれました。 以前は、社会福祉分野には、保育士を除いては社会福祉主事以外に資格制度がありませんでした。そのため、社会福祉主事が社会福祉従事者の基礎資格的な要素を持っていて、現場でも社会福祉主事の資格をもつように研修を勧めていました。 このような状況の中、国家資格として社会福祉士、介護福祉士が誕生しました。社会主事制度を否定したものではなく、社会福祉士は社会福祉主事に代わっていく専門職として大変期待されています。 …

新たな時代の社会福祉士養成

1987年(昭和62年)に社会福祉士という国家資格が誕生してから、20年後の2008年(平成20年)には10万人を超えました。 社会福祉士は増えていく一方で、社会福祉の環境は大きく変わってきました。少子高齢社会に対応するために、介護保険法や障害者自立支援法などの新しい制度が制定されました。 これからも社会福祉の時代は変化していくことが予想されます。 これからの時代を担う社会福祉士に求められる役割が3つあります。 ①福祉課題を抱えた者からの相談に応じ、必要に応じてサービス利用を支援し、その解決を自ら支援する役割 ②利用者がその有する能力に応じて、自立生活を営むことができるように、各関係個所に連携…

社会福祉士及び介護福祉士法改正の内容

2007年(平成19年)に「社会福祉士及び介護福祉法」が改正されました。主な内容は4つです。 ①定義規定の見直し 社会福祉士は相談・援助を行う専門職だが、自ら援助するだけではなく、他の専門職と連携して総合的に援助を行っていく専門職であると明記された ②義務規定の見直し 「誠実義務」(相手の立場に立って誠実に業務を行う)、「連携」(関係者との連携を図る)、「資質向上」(社会福祉の変化に対応していくため、知識や技能の向上)が新たに規定された。 ③資格取得方法の見直し 国家試験受験資格を得るために必要な講義、実習、教育内容や時間数が新たに定められた。 行政職として実務経験が5年以上ある場合に受験資格…